白人向けのロックスター
ヘンドリックス自身は黒人でありながら、白人向けのロックスターとして売り出されたのも異例なことだったようです。
白人の若者達にとってスーパーアイドルとなった一方、黒人の公民権運動が隆盛を見せていたアメリカでは、同じ黒人達から「裏切り者」と見なされる面もありました。
そのため、黒人向けの音楽を主体としていたラジオ局などでは、ヘンドリックスの曲は徹底的に無視されたそうです。

ヘンドリックスは同胞である黒人層に今ひとつ受け入れられないことに悩んでいたと言われていますが、マネージメント側はヘンドリックスをあくまでも白人向けロックスターとして売っていく方針だったとされています。
ヘンドリックスと親交のあったギタリストのジョニー・ウィンターは、ヘンドリックスが敬愛する先輩ブルースギタリストのハウリン・ウルフ(黒人)と共演した際、ウルフから「白人と組んで金儲けをしている奴」と罵られたエピソードを明かしています。
ヘンドリックスはウルフの言葉に黙って耐えていたといいます・・。



